食事中は、どうしても勉強する気が出ない。
雑誌すら見たくない。
流し読みも無理。
一文以上読んでると、苦しくなる。
単語なら、かろうじていける。
新聞のタイトル拾うのは大丈夫。
でもずっと読むのはストレスになる。
そこで、国語辞典を20秒くらいパラパラ読むことにした。
新明解の国語辞典の第4版が、頭おかしいので、これを読む。
夜色、詩興、処決、放列。
一段落で、知らない単語が1個は出る。
数秒経ったら、本を閉じて、ご飯をほうばりながら、頭のなかでその単語を使ってみたり、ぐるぐる視覚的にイメージしたり、何もせずに放っておいたりする。
特に「これ美しいな」って思った単語は、あとになっても頭につっかかってるから、何もしなくても目に入っただけで、のっとられる。
ラジオを聴いてるときって、いい曲が流れてきても、そのタイトルをメモらずに聴き流してると、ぜいたくな散財をしてる気になって気分がいいけど、あの感じと似てる。
どっちかというと、単語よりも解説を、頭に入れることが多いかな。
ぼんじん【ぼんじん】
自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。[マイホーム主義から脱することの出来ない大多数の庶民の意にも用いられる]
皆無!?
さすがに言いすぎでしょ。
この第4版は、暴走してるのが有名で、こんな風に断定しまくるので面白い。
マイホーム主義から脱することの出来ないっていう発想も面白い。
れんあい【恋愛】
特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態
合体!?
ロボットアニメじゃないんだけど。
それにしても、言葉遣いはやっぱり美しい。
「常にはかなえられないで」という表現は、私だったら「絶対にかなえられないで」と表現するだろうから、明らかに辞典の表現のほうが美しい。
こういう美しさを感じて、本を閉じて、ご飯をほうばるのが仕事。
『新明解国語辞典第4版』アマゾンレビューも評価高いな。